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2011年8月7日 礼拝メッセージ
釈放されたバラバ
(新約聖書 ヨハネの福音書 18章28〜40節)

『イエスは答えられた。「あなたは、自分でそのことを言っているのですか。それともほかの人が、あなたにわたしのことを話したのですか。」』(新約聖書 ヨハネの福音書 18:34)


人はみな、無意識のうちに、自分の依存する相手と同じ意見を言うようになります。子どもは、母親から乳をもらわなければ生きていけません。親に養ってもらわなければ生きていけない存在です。すると、子どもは親から嫌われないように、親に気に入られる行動をするようになります。当然、話す言葉も親に似てきます。それは、親と同じ考えを言えば、親に良い子だとほめられ、愛されるからです。ですから、子どもは、親の意見を自分の考えのようにして発言するようになります。それは、大人になっても変わりません。私たちは、依存する相手と同じ考えを語り、相手に気に入られようとします。その言葉を自分自身の考えだと信じています。しかし、それは、相手に良く思われたいがために、相手の考えに自分を合わせているにすぎません。自分で選んでいるのではなく、選ばされているのです。


日本人は、進化論を信じている人が圧倒的に多いです。それは、なぜか。進化論の説明だけを受けたからです。あたかも、進化論を信じているかのように思っていますが、進化論を研究して、そのとおりだと思っている人はわずかです。その昔、日本では、天皇を神と信じ、命を落としていった人がたくさんいます。私たちは、自分の意見を持っているようですが、単に言わされているのです。イエス様は、「あなたは、自分でそのことを言っているのですか。」と私たちに疑問を投げかけています。


『そこでピラトはイエスに言った。「それでは、あなたは王なのですか。」イエスは答えられた。「わたしが王であることは、あなたが言うとおりです。わたしは、真理のあかしをするために生まれ、このことのために世に来たのです。真理に属する者はみな、わたしの声に聞き従います。』(新約聖書 ヨハネの福音書 18:37)


どんな道でも、それを極めていくなら、真理を見つけ出します。この宇宙は、一定の質量を維持しながら、膨張し続けています。ということは、遡っていけば、どこまでも縮小していきます。しかし、あるところにくると、その質量がなくなってしまうのです。これを始まりの特異点といいます。つまり、宇宙は、何もないところから、突然質量が現れて生まれたことになります。これは、もう科学では説明がつきません。科学が進歩すればするだけ、無から有を生み出される神がいる、ということを認めるしかない状況になってきました。一つの分野を極めようと思えば、必ず聖書の教える真理に辿りつくのです。科学だけでなく、芸術の世界でも、音楽の世界でも、どんな分野でも、真理を求めれば、真理に行き着きます。そして、この世の中で、最高の価値があると言われるものは、神を賛美する作品ばかりです。どんな道を探っていっても、真理を求める者は、必ず真理に行き着くようになっています。このことをイエス様は、「真理に属する者はみな、わたしの声に聞き従います。」と言われました。


『しかし、過越の祭りに、私があなたがたのためにひとりの者を釈放するのがならわしになっています。それで、あなたがたのために、ユダヤ人の王を釈放することにしましょうか。」すると彼らはみな、また大声をあげて、「この人ではない。バラバだ。」と言った。このバラバは強盗であった。』(新約聖書 ヨハネの福音書 18:39〜40)


バラバは、罪人の代表的な存在。極悪人として名の知れた人でした。当時の法律では、誰かが十字架刑になれば、その代わりに誰かが赦免される仕組みが取られていました。そこで、人々は、イエス様のいのちと引き替えに、極悪人として名の知れたバラバを釈放するように言ったのです。バラバは、罰を受けて当然の人でした。しかし、そのバラバが赦されたのです。バラバは、私たち自身でもあります。イエス様のいのちは、私たちを罪の罰から救ってくれたのです。