『それは子が、あなたからいただいたすべての者に、永遠のいのちを与えるため、あなたは、すべての人を支配する権威を子にお与えになったからです。』（新約聖書 ヨハネの福音書 17:2）
救いは、人の努力や選択によるのではありません。人は、神のあわれみにより救われるのです。人はどんなに良い行いをしても救われません。そもそも、行いには天上がないので、神様はそれを基準にはされません。また、もし人が自分の努力で救われたとするなら、誇ってしまいます。人は自分を救うことはできませんが、神様にはできるのです。
『その永遠のいのちとは、彼らが唯一のまことの神であるあなたと、あなたの遣わされたイエス・キリストとを知ることです。』（新約聖書 ヨハネの福音書 17:3）
永遠のいのちとは何でしょう。それは、イエス・キリストを信じることができる信仰のことです。私たちが、永遠のいのちを持つことができるのは、イエス様のあわれみによるのです。
『わたしはもう世にいなくなります。彼らは世におりますが、わたしはあなたのみもとにまいります。聖なる父。あなたがわたしに下さっているあなたの御名の中に、彼らを保ってください。それはわたしたちと同様に、彼らが一つとなるためです。』（新約聖書 ヨハネの福音書 17:11）
主の御名とは誰でしょう。あなたがわたしに下さっているあなたの御名、私たちに与えられている救いの名は、「イエス・キリスト」です。世の中には、たくさんの宗教があり、キリスト教の異端もたくさんありますが、それらは「イエス・キリスト」を神としては認めません。聖書は、イエス・キリスト以外に救いはないことを教えています。
『わたしは彼らといっしょにいたとき、あなたがわたしに下さっている御名の中に彼らを保ち、また守りました。彼らのうちだれも滅びた者はなく、ただ滅びの子が滅びました。それは、聖書が成就するためです。』（新約聖書 ヨハネの福音書 17:12）
神を信じ一度救われた者は、絶対に滅びません。滅びるのは、イエス・キリストを神として信じない者だけです。私たちは、ただ主のあわれみにより、信仰によって救われました。一度救われた者は、行いによって滅ぼされるようなことはありません。
『彼らをこの世から取り去ってくださるようにというのではなく、悪い者から守ってくださるようにお願いします。』（新約聖書 ヨハネの福音書 17:15）
悪い者から守られるようにとは、危害を加える者から守られるように、誘惑から守られるように、特に、自分をダメな者と思わせる者から守られるようにという意味です。
私たちは、自分をダメな者と思うと、ダメな者だから良い者になろうとする生き方をしてしまいます。見えるものにしがみつき、人と比べ、落ち込んだり誇ったり、様々な罪を生み出し、私たちを様々な苦しみに導いていってしまいます。ですから、イエス様は、「自分をダメな者」と思わせる悪い者から守って下さるようにお祈りされました。
『それは、父よ、あなたがわたしにおられ、わたしがあなたにいるように、彼らがみな一つとなるためです。また、彼らもわたしたちにおるようになるためです。そのことによって、あなたがわたしを遣わされたことを、世が信じるためなのです。』（新約聖書 ヨハネの福音書 17:21）
自分をダメだと思い、良い者になろうとする生き方に立つと、人はみな個々で生きているように思えます。しかし、私たちは、個ではありますが、全体でもあります。みな一つなのです。
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