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2009年7月12日 礼拝メッセージ
キリストの誕生(人生に無駄はない)
(新約聖書 マタイの福音書 2章)

キリスト誕生に際し、神は最初にユダヤ人ではなく、東方の博士たちにその事実を知らせました。ユダヤ人たちは、神に選ばれた民である自分たちが救い主の誕生を最初に知ることになると思っていましたが、神が選んだのは東方の博士たちでした。神にとって、大切なのは過去ではなく今です。ユダヤ人は選民思想の上にあぐらをかいて、傲慢になっていたため、イエス・キリストを受け入れられませんでした。しかし、博士たちは知恵のある人たちでありながら、謙遜に聞く耳を持っていたので、神に教えられたのでした。


ヘロデ王は救い主誕生の知らせを聞いて恐れました。それは悪いことをしていたからです。富や権力を得ても、恐れから逃れることはできません。罪が明らかになる恐れ以外にも、人はみな死に対する恐れを持っているでしょう。そういった恐れは、すべて神につながることでしか、消えることはありません。ヘロデ王は、恐れを解消するために自分で何とかしようとします。救い主と呼ばれるその子どもを殺そうとするのですが、博士たちから情報を得ることができず、後に2歳以下の全ての男子を殺してしまいます。しかし、いくら自分で解消しようとしても、恐れはますます大きくなるのです。


また、神は御使いを通してマリアとヨセフをいつも安全に導いておられることがわかります。神は私たちの知らないところでいつも導いておられます。イエス・キリストを信じることができたのも、私たちの努力や経験ではなく、神ご自身が種をまいて導いてくださったためです。神は私たちの人生に責任を持ってくださっています。私たちがすべきことは神に信頼し委ねることです。

2章の中に旧約聖書の預言が4か所引用されていますが、それは旧約聖書を信じるユダヤ人に向けて、イエス・キリストが預言された救い主であることを説明しているためです。過去の預言がひとつひとつつながって、イエス・キリストを示しているのです。私たちの人生も同様に、その時は分からなくても、一つ一つの出来事がやがて結ばれて、意味があったことを知る時が来ます。


さて、私たちは自分の人生を、無駄の多い、ゴミの山のように思うかもしれません。私たちは神の作品ですが、まだ未完成、製作中なので、ゴミが出るのです。しかし、神はゴミと思えるすべてのことを益に変えることができます。ゴミを宝の山にしていただくために、私たちは次の2点に気をつけなければなりません。


1.つらい出来事につぶやかない

ヨセフは兄弟たちに裏切られ、売られた先でも冤罪を被ります。しかし、彼はつぶやかず、それらの出来事によって彼は傲慢になることから守られ、家族が助けられました。
出来事が起きた時は、それがなぜだかわかりませんが、後になると意味がわかるのです。ですから、つぶやいてはいけません。


2.罪を悔い改める

イエス様の12弟子でイエス様を裏切ったのはユダだけではありません。全員が裏切ったのです。ペテロはそのことを悔い改め、赦され、そのことで主の愛を体験し、さらに用いられました。罪が宝に変えられたのです。しかし、ユダは悔い改めず、自殺に至りました。罪を悔い改めるのは早ければ早いに越したことはありません。

『神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。』(新約聖書 ローマ人への手紙 8:28)