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2007年5月6日
思いが変えられたペテロ 
(新約聖書 使徒の働き 10章)

カイザリヤに住む百人隊長コルネリオという人物は、ユダヤ人ではありませんでしたが、日頃から全家族で神を恐れ、ユダヤ人に施しをしていました。ある時、彼が祈っていると御使いがあらわれ、ペテロを家へ招くように言うので、彼は使いをやってペテロを家へ招くことにしました。一方、ペテロも幻によって主からあることを示されます。


『・・・ペテロは祈りをするために屋上に上った。昼の十二時頃であった。すると彼は非常に空腹を覚え、食事をしたくなった。ところが、食事の用意がされている間に、彼はうっとりと夢ごこちになった。見ると、天が開けており、大きな敷布のような入れ物が、四隅をつるされて地上に降りて来た。その中には、地上のあらゆる種類の四つ足の動物や、はうもの、また、空の鳥などがいた。そして、彼に、「ペテロ。さあ、ほふって食べなさい。」という声が聞こえた。しかしペテロは言った。「主よ。それはできません。私はまだ一度も、きよくない物や汚れた物を食べたことがありません。」すると、再び声があって、彼にこう言った。「神がきよめた物を、きよくないと言ってはならない。」こんなことが三回あって後、その入れ物はすぐ天に引き上げられた。

ペテロが、いま見た幻はいったいどういうことだろう、と思い惑っていると、ちょうどそのとき、コルネリオから遣わされた人たちが、シモンの家をたずね当てて、その門口に立っていた。そして、声をかけて、ペテロと呼ばれるシモンという人がここに泊まっているだろうかと尋ねていた。ペテロが幻について思い巡らしているとき、御霊が彼にこう言われた。「見なさい。三人の人があなたをたずねて来ています。さあ、下に降りて行って、ためらわずに、彼らといっしょに行きなさい。彼らを遣わしたのはわたしです。」』(新約聖書 使徒の働き 10:9〜20)



ユダヤ人の常識に「選民思想」という物がありました。神はユダヤ人を選び、ユダヤ人だけを救われるという考えです。そして、ユダヤ人以外の人との交わりをすることを避けてきました。ペテロもユダヤ人なので、このことを当然のように考えていました。しかし神様の御心はユダヤ人だけでなくすべての人を救うことでした。弟子たちがユダヤに限らず全世界に向けて伝道をしてゆくことでした。そのためには弟子のリーダーであるペテロがこの常識を捨てて思いを変えられる必要があったのです。神様の御心を示されたペテロは、それを受け止め、主の言葉に従い、コルネリオやその家族にイエス・キリストの福音を語りました。


『ペテロがなおもこれらのことばを話し続けているとき、みことばに耳を傾けていたすべての人々に、聖霊がお下りになった。割礼を受けている信者で、ペテロといっしょに来た人たちは、異邦人にも聖霊の賜物が注がれたので驚いた。彼らが異言を話し、神を賛美するのを聞いたからである。そこでペテロはこう言った。「この人たちは、私たちと同じように、聖霊を受けたのですから、いったいだれが、水をさし止めて、この人たちにバプテスマを受けさせないようにすることができましょうか。」そして、イエス・キリストの御名によってバプテスマを受けるように彼らに命じた。・・・』(新約聖書 使徒の働き 10:44〜48)


ペテロの思いが変えられたように、神様は私たちの思いも変えようとしておられます。なぜ神様は私たちの思いを変えたいのでしょうか。ペテロの中に選民思想という当時の常識が残っている限り、福音が全世界に広まることはありませんでした。同じように、私たちの思い、常識が神の恵みを制限しているのです。できない、だめだと思うと、神の恵みを閉ざしてしまうのです。神様は無限大の方であり、限りない恵みを与えようとしておられます。それを差し止めている私たちの思いが変えられるなら、どんなにすばらしいでしょう。


では、思いを変えるにはどうしたらよいのでしょうか。ペテロは異邦人であるコルネリオの所へ行くのを拒むこともできました。しかし、彼は自分の思いよりも主の言葉に従いました。それと同じように、私たちも神のことばに忠実に従うことで、思いが変えられます。これは私たちの中にある常識との戦いです。分からなくても、神のことばゆえに従うことによって、私たちの常識は壊れ、神の恵みを発見し、成長していくのです。あなたは神の恵みをどう考えるでしょうか。「恵みは受けるもの」だと思っていないでしょうか。ここにクリスチャンの成長の分岐点があります。「与えることが恵み」だと気づいたとき、人は成長していきます。


思いが変えられたら、どうなるのでしょうか。私たちの内に2つの変化が現れます。一つはゴールから物を見られるようになるということです。神様はすでにゴールを設定し、そこから計画を立てておられます。世の中で成功する人も、到達点から逆算して今すべきことを計画すると言います。私たちが悩むときは、現在から考えて将来を見ているからです。しかし、神様は私たちにゴールを明確に示してくださっています。私たちのゴールは天国です。そのことを考えて、今何をすべきか計画しましょう。


もう一つの変化は、一番つらかったことが神の恵みの窓に見えるということです。今までで一番つらかった出来事、それは思い出したくもないことかもしれません。しかし、ある時その出来事があなたに語りかけます。「あなたは神なしでは生きていけないでしょう?」その出来事は、あなたと神様を強く結びつけ、あなたはもはや神様なしの人生など考えられないのではないでしょうか。人間で最もつらい経験をした人物として誰もが認めるのが、旧約聖書に登場するヨブです。彼は持ち物、家族、健康、すべてを失い、想像を絶する苦痛を味わいました。詳しくはヨブ記にあるとおりです。しかし、その経験は後に彼にとってかけがえのない恵みとなりました。私たちの経験したことも、それが神と自分を結ぶ窓に見えたとき、私たちの思いは変えられているのです。



神木イエス・キリスト教会


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