『次の日、一行が山から降りて来ると、大ぜいの人の群れがイエスを迎えた。すると、群衆の中から、ひとりの人が叫んで言った。「先生。お願いです。息子を見てやってください。ひとり息子です。ご覧ください。霊がこの子に取りつきますと、突然叫び出すのです。そしてひきつけさせてあわを吹かせ、かき裂いて、なかなか離れようとしません。お弟子たちに、この霊を追い出してくださるようお願いしたのですが、お弟子たちにはできませんでした。」
イエスは答えて言われた。「ああ、不信仰な、曲がった今の世だ。いつまで、あなたがたといっしょにいて、あなたがたにがまんしていなければならないのでしょう。あなたの子をここに連れて来なさい。」その子が近づいて来る間にも、悪霊は彼を打ち倒して、激しくひきつけさせてしまった。それで、イエスは汚れた霊をしかって、その子をいやし、父親に渡された。人々はみな、神のご威光に驚嘆した。』(ルカによる福音書
9:37〜43)
イエス様はかつて弟子達に悪霊を追い出し、病気をいやす権威を授け、人々のところへ遣わしました。しかし、イエス様が山から下りてみると、弟子達は悪霊を追い出すことができずにいました。それを見てイエス様は「ああ、不信仰な、曲がった今の世だ。…」と嘆かれます。イエス様は、何に対して嘆いておられたのでしょうか。同じ場面を別の箇所ではこのように描かれています。
『イエスはその子の父親に尋ねられた。「この子がこんなになってから、どのくらいになりますか。」父親は言った。「幼い時からです。この霊は、彼を滅ぼそうとして、何度も火の中や水の中に投げ込みました。ただ、もし、おできになるものなら、私たちをあわれんで、お助けください。」
するとイエスは言われた。「できるものなら、と言うのか。信じる者には、どんなことでもできるのです。」するとすぐに、その子の父は叫んで言った。「信じます。不信仰な私をお助けください。」』(マルコによる福音書
9:21〜24)
イエス様はいつも私たちの不信仰を問題にされます。弟子達は権威を与えられていたのに疑いました。子供の父親も疑っていました。つまり、いやされなかったのは、神のせいではなく、人の不信仰のゆえだったことが分かります。
神様は私たちに信仰を与えておられます。私たちはそれを使えばよいのですが、恐れて使わないため、いくら願いを持って祈ったところで、それは聞かれないのです。
『「できるものなら、と言うのか。信じる者には、どんなことでもできるのです。」』(マルコによる福音書
9:23)
ここで神様が私たちに語っておられるメッセージを具体的に見ていきましょう。
1.問題解決の道は神の側にあるのではなく、あなたの信仰にある
私たちの前にはいつも2つの道があります。「あきらめる」という道か「あきらめない」という道です。私たちに信仰が与えられているのは、神を信頼してあきらめずに進むために他なりません。
2.あきらめないために必要なことは、すでにかなえられたと信じること
『祈って求めるものは何でも、すでに受けたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになります。』(新約聖書 マルコによる福音書
11:24)
車を購入する場合、現物を手にする前にまず契約書にサインをします。契約書という紙切れ1枚だけで、私たちは車がまだ来なくても、もうそれを手にしたかのように喜ぶのではないでしょうか。ひょっとして車が来ないのではないかと疑う人はいないでしょう。しかし、神様は車の販売店よりずっと信頼できる方なのではないでしょうか。信仰とは、神の契約書にこちらがサインするようなものです。祈ったことはすでに受けたと喜ぶことができるのではないでしょうか。
3. 信じることは、神への最大の感謝
神様はが最も喜ばれることは何でしょうか。献金や奉仕をたくさんすることでしょうか?もちろん献金や奉仕も喜ばれますが、私たちが神様のことばを信じることにまさる神様の喜びはないのです。何を信じるかというと、具体的には以下のことです。
|
@ |
イエス様が救い主であること |
|
A |
イエス様が十字架で私たちの罪の身代わりとなって赦しを与えて下さったこと |
|
B |
イエス様は復活し、私たちに永遠のいのちを与えて下さったこと |
|
C |
私たちはイエス様に愛され、必要とされていること |
|
D |
イエス様があなたを守ること |
イエス様が私たちを愛しておられるどうか、それはもはや確認することではありません。分かり切っているからです。また、イエス様が私たちを助けて下さるかどうか、それも疑うことではありません。今、こうして生かされていること、それこそが私たちが神様に愛され、助けられている証拠に他なりません。ですから私たちは、「愛されているかどうか」というところを離れて、神様のために信仰を用い手何ができるのかを考え、それをして進んでいくことに専念していきましょう。
|